国公立医学部で入りやすい大学は?偏差値や入試制度で検証

2020年9月4日

国公立大学医学部で合格の可能性が高い穴場を紹介

国公立大学医学部は学費が安いことから偏差値が高く難易度は高いことで有名。

国立・公立大学で合格しやすい医学部はある?

国立や公立大学は、私立大学に比べると人気も高く難易度も高いため全ての学生にとって穴場な医学部はないと言えるしょう。

難易度が高い最もな理由は6年総額の学費が360万円程度と非常に安く、サラリーマン家庭でも無理なく医師になることができるからです。

私立大学医学部だと最も安い国際医療福祉大学でも6年間の学費総額は1850万円ほどかかってくるので、いかに国立・公立大学の医学部が安いかが分かります。

地方国立大学でも東大合格レベルの偏差値が必要

最近は医学部受験ブームが到来し、少子化にもかかわらず医学部入試においては高い倍率を誇っています。

これは、医師という職業の社会的なイメージが高いことや、安定した地位や報酬を期待できる部分も大きいです。

一流大学の理系学部を卒業して上場企業へ就職できたとしても、倒産やリストラが当たり前の現代では医師という職業は非常に魅力的。

また、高度な専門職であることや、近年の働き方改革などの影響もあり、女性の医学部受験生も増加しています。

したがって、学費の安い国立大学医学部はとくに志願者数が増えており、都市部在住の受験生も合格の可能性を求めて地方の国立大学を志願する傾向にあり、結果的に国立・公立・私立に関係なく医学部の合格難易度の底上げが起きています

以上のことから、国立や公立の医学部では、合格するには最低でも偏差値65以上が必要であり、東大理科一類に合格できる学力が要求されているのです。

国立合格を目指すなら試験制度で有利な大学を探す

国立・公立大学の大きな特徴は、共通テスト(旧センター試験)と二次試験の二つの試験制度を採用していることです。

つまり、一つで失敗しても他方で高得点を取ることができれば合格できるチャンスが残されているということです。

まずは、共通テストで失敗した場合でも、二次試験に得点比率を大きく置いている大学ではまだまだ挽回の余地があります。

旧帝大学医学部は二次試験の配点比率が高い傾向にあり、共通テストで多少失敗しても二次で挽回することは十分可能です

最近は、二次試験の配点比率が高くする国立大学医学部が増加傾向にあります。

いっぽう、共通テストは得意で高得点目指せるけど、二次試験が苦手な人は共通テスト重視の大学がおすすめです。

例えば、徳島大学は共通テストと二次試験の配点比率は900:400と、共通テストに2倍以上の配点が振られています。

また、二次試験は数学・英語のみで理科科目がないので、理科が苦手な受験生にもおすすめです。

出題傾向から有利な医学部を受験する

ほとんどの大学は毎年出題傾向が似ているので出題範囲や質問形式によって自分と相性の良い大学を選択することが可能です。

各大学がそれぞれの特徴を持って出題しているので、自分の苦手な出題傾向がある大学はできるだけ避け、少しでも自分の力が発揮できる大学を受験しましょう

まずは、二次試験の試験傾向を過去問や予備校の大学別受験情報を有効活用して分析してください。

自分の得意分野が頻出しているかどうか、英語なら長文問題が得意だから長文問題で差が付く問題かなど自分にとって解きやすい問題を出題しているかを調べることも重要です。

私立でも学費負担を軽減できる大学はある

国立や公立は学費が安いからと私立は度外視している受験生がたまにいます。

しかし、私立でも学費負担を大きく抑えることができる場合もあり、ときには国立・公立大学医学部よりも割安になることも。

国立や公立を希望する受験生でも、私立を選択肢に入れることをおすすめする理由を解説していきます。

私立は国立・公立に比べて入試難易度が下がるのでおすすめ

私立は、共通テストがないので国語や社会の勉強に時間を充てる必要がなく、その分を数学・英語・理科二科目に集中できるメリットがあります

国立に比べて難易度が下がる医学部も多く併願受験も可能なので、候補に入れれた方が合格の実現可能性が高まるのが特徴です。

条件を満たせば奨学金の返済が免除になる大学2選

私立大学医学部の場合、学費の全部・または一部が免除になる自治医科大学と産業医科大学があります。

自治医科大学

自治医科大学は、卒業後は出身都道府県に戻り指定された医療機関で医師として働くことが条件として設けられている大学です。

学費総額は2300万円ですが、上記の条件のもと9年間働いた場合、全額免除となります。

つまり、国立大学医学部で勉強するよりも経済負担が軽くなるということです。

産業医科大学

産業医科大学は、産業医を養成するために設立された医学部です。

私立大学医学部ですが、国立同様に共通テストの受験が必須となっています。

卒業すれば産業医資格を取得可能で更新も必要ないことから、産業医を目指す人には最適な医学部です。

学費総額は3049万円ですが、実質負担額は1100万円という安さ。

もちろん、自治医科大学と同じように卒業後は産業医として一定期間働くことが条件です。

まとめ

国立や公立大学は学費が安いので簡単な医学部は基本的に存在していません。

試験制度や受験科目の配点比率で相性の良い医学部を選ぶことが重要です。

東大他学部に合格できる偏差値が地方国立大学でも求められているので、合格の可能性を高めるためには私立も選択肢に入れておきましょう。

私立は経済的なハードルが高いという受験生は、自治医科大学や産業医科大学のように学費負担が軽い医学部を目指すと良いでしょう。

 
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