現役医学部生が分析!国公立・私立別大学ランキング【2022年最新版】

2021年6月2日

医学部生だから分る偏差値以外の大学ランキング

現役で国立大学医学部に通う医学生がおすすめの国公立・私立大学医学部をランキングで紹介。

こんにちは。地方国立大学医学部医学科に在籍している医学部受験生サポーターのむぎです。

今回は現役医学部生の立場から、医学部受験生におすすめの医学部を、国公立私立それぞれランキング形式でご紹介します。

おすすめランキングのその前に。

まずは医学部を受験するにあたり、何を基準に受験校を選んだらいいか。

他では聞けない、現役医学部生だからこその情報も交えながら、簡単に解説いたします。

医学生の学生生活〜入ってからも大変!〜


気になるランキングの前に、受験生があまり知らない「医学部生の生活」についてご紹介します。

受験勉強中はどうも合格することばかりを考えてしまい、合格後の医学部生活を考える余裕はあまりありません。

しかし、医学部は6年間。決して短くありません。

このランキングを機に、合格後の医学部学生生活についても考えてみましょう。

[暮らしやすさ]受験日に気づいてももう遅い!?

医学部の学生生活でよく話に上がるのが、キャンパスの立地。

単科大学を除き、多くの医学部は総合大学であり、医系学部のキャンパスだけ他学部と離れて設置されていることがほとんど。

その中でも特に問題となるのが、地方大学

キャンパスが市街地から離れているあまり、「最寄り駅が徒歩30分以上」「周りは田んぼだらけで、マンションも学生がほとんど」というのが全く珍しくありません。

「受験当日に初めて立地条件の悪さを知った」という声も多く聞かれるので、皆さんも一度、志望大学周辺をGoogleマップなので確認してみてはいかがでしょうか

[学生生活]6年間、休む間もなく勉強…。と思っていませんか?

医学部の6年間。皆さんはどのように想像しているでしょうか?

分厚い教科書。膨大な勉強量。遊ぶ暇なんて全くない!と思っていませんか?

実際には「入ってみたら思ってたほどではない」という医学部生がほとんど。

確かに、学習量は膨大で特に試験期間はとってもきつい。5センチを超える厚さの教科書が全て出題範囲なんてザラです。

でも、6年間の毎日が試験勉強ではありません

新しい趣味を見つけたり、研究活動に励み論文発表をしたり。夏の大会に向けて日々練習に励んだり、バイトで貯めたお金で旅行に行ったり。

高倍率・高難易度の受験を乗り越えた合格した後の6年間、楽しい学生生活になるかどうかは自分次第です。

[学習内容]医学教育がグローバル化

そんな医学部6年間で学ぶ「医学」ですが、最近どんどんと変化しつつあることをご存知でしょうか。

多くの医学部が、医学教育を「グローバルスタンダード(世界標準)」に移行しているのです。

日本の医療水準は高いと称されますが、実のところ日本の医学教育は海外に遅れをとっていると評されていました。

端的に、「臨床経験が少ない」という評価が多かったのです。

そこで多くの医学部が行なっている対策のひとつが、臨床実習の拡充

1年程度が主流だった臨床実習が、最近では1年半〜2年行う大学が増えているのです。

つまり近年の医学教育では、「短期でインプットし、実習で経験を多く積む」傾向に傾いているのです。

その弊害として生じているのが、座学の期間短縮。医学の進歩につれて学ぶ内容が増加している一方、座学として学ぶ期間は短くなっているのです。

[卒業後]出身大学は医師としての活動に影響する?

よく医学部受験生から受ける質問の一つが「出身大学で差別はされるか」。

筆者の答えはズバリ「NO」。

事実として、一部地域や病院に「学閥」は存在しまが、あくまで診療部長や大学教授などのポストの話

医師として働く際に、国公立私立ともに出身大学によって評価され序列が組まれることは、近年では非常に少ないといいます。

確かに、偏差値ランキング上位大学や歴史ある大学出身という肩書きは強く、それが有利に働くことも事実なので、その点そうでない大学出身者が不利という表現も間違いではありません。

しかし、優秀な医師と称される先生方を並べれば一目瞭然。全国各地の大学が並ぶのです

医師として活躍するのに、出身大学は全く関係なく、努力の上での実力が評価される世界であることを、ぜひ受験生の皆さんにも知っていただきたいです。

[進級率]6年で卒業できないことも珍しくない!

逆にあまり医学部受験生が質問してこない中で、筆者が重要だと思うのが「進級率」。

ここまで紹介したように、医学部6年間は毎日がハードではありませんがそれでも必要勉強量が膨大であるのは事実。

医学部では「留年」が決して珍しいものではないと伝えると驚く方がほとんどです。

医学部6年間をストレートで6年で卒業した人は、全国医学部生の中で約8割。医学部合格者のうち2割近くが、1度は留年するのです。

私は「6留」なんて言葉を聞いたことまであります…。

自分より2年も前に入学したけど今の学年は2つ下の先輩。というカオスな現象も。

また、国公立よりも私立の方が若干留年率が高い傾向にあります。

もちろん、留年してもそれが医師としての評判に繋がるわけではありませんが、留年すると経済的・精神的負担が大きくかかってしまうものです。

医学部卒業率の比較ランキング【最新版】


現役医学部生として、私が受験校選びでおすすめする医学部ランキングの基準は、「卒業率」。

多くの医学部が、入学定員約100人。

医学部6年間は、その100人との6年間です。

そして、人間が周囲の環境に大きくされるのは周知の事実

つまり、入学時の同級生100人が優秀であれば、あなたも留年する確率は相対的に低くなるはずです。

『医学部受験生のほとんどは、医師を目指して医学部を受験する』わけですから、

留年せず医学部を卒業し、いち早く医師となって従事するためにも、この卒業率ランキングは非常に重要になるのではないでしょうか。

なお、このランキングでは、

  • 「進級率」医学部1年生から6年生まで一度も留年しなかった人の割合
  • 「卒業率」上記の人が卒業試験に合格し医学部を卒業できた割合
  • 「国試合格率」国試浪人生も含めた医師国家試験受験生が、合格した割合

という定義をしておきます。

また、このランキングでの進級率・卒業率には編入などの途中入学者は含まれていません。

国公立大学の卒業率ランキング一覧

順位 大学名 平成27年度入学者 第115回国家試験(令和2年3月)
入学者数(人) 6年次ストレート進級率(%) ストレート卒業率(%) 合格率(%)
1 東京 100 99 99 95.6
2 名古屋市立 97 99 99 99
3 京都 99 100 98 92.5
4 三重 125 96.8 96 93.7
5 名古屋 117 95.7 94 99.1
6 神戸 117 94 94 97.4
7 千葉 124 93.5 93.5 95.3
8 秋田 130 91.5 91.5 99.2
9 横浜市立 90 91.1 91.1 95.8
10 大分 109 90.8 90.8 95.8
11 浜松医科 120 90.8 90 96.5
12 北海道 113 89.4 89.4 98.2
13 富山 110 90 89.1 97.2
14 愛媛 115 91.3 88.7 92.9
15 高知 115 88.7 88.7 94.4
16 大阪市立 95 88.4 88.4 93.2
17 金沢 117 92.3 88 95.5
18 筑波 133 88 88 100
19 琉球 117 88 88 95.9
20 宮崎 110 88.2 87.3 97.3
21 群馬 124 87.1 87.1 91.2
22 大阪 107 86.9 86.9 94.3
23 鹿児島 117 87.2 86.3 96.4
24 熊本 115 87.8 86.1 96.5
25 岡山 122 86.9 86.1 98.2
26 山梨 125 86.4 85.6 91.2
27 山口 117 87.2 85.5 98.3
28 滋賀医科 117 87.2 85.5 91.9
29 札幌医科 110 86.4 85.5 97
30 福島県立医科 130 86.2 85.4 93.5
31 福井 115 86.1 85.2 96.5
32 東京医科歯科 108 85.2 85.2 100
33 山形 125 84.8 84.8 93
34 広島 120 83.3 83.3 96.5
35 京都府立医科 107 83.2 83.2 95.9
36 佐賀 106 84.9 83 95.3
37 信州 120 83.3 82.5 100
38 長崎 121 84.3 81.8 94.8
39 鳥取 110 81.8 81.8 86.5
40 奈良県立医科 115 82.6 80.9 92.9
41 新潟 132 81.1 80.3 91.5
42 東北 137 80.3 80.3 97.6
43 岐阜 110 78.2 77.3 97.9
44 香川 114 77.2 77.2 95
45 和歌山県立医科 100 77 77 94.8
46 旭川医科 129 74.4 74.4 93.3
47 九州 113 74.3 74.3 74.3
48 島根 112 70.5 70.5 91.7
49 徳島 114 71.1 70.2 98.1
50 弘前 132 68.9 68.9 97.3
国公立 計 5777 85.9 85.2 95.4 96.1

国公立ランキング1位:東京大学

みなさんご存じの通り、日本一と言われる大学である東京大学。

さらに、東京大学の医学部、理科三類はその中でも本当にトップの生徒しか入ることができません。

大学2年生まで他の学科の学生と同じく一般教養の科目を学び、3年生から医学を学びます。

これは、他の国公立大学と比較しても遅く、さらに、1年生から専門科目に入る私立大学医学部と比較するとはるかに遅いスタートです。

しかしその点、他の分野に興味がある人は医学以外を学ぶこともでき、さらに場合によっては進振りで他の学科を選択できるシステムになっているということです。

旧帝国大学であるため、大学内の施設は最高峰です。

入学できる学力があるならば、誰もが行きたい大学の一つですね。

国公立ランキング2位:名古屋市立大学

愛知県には名古屋大学医学部に加え、こちらの名古屋市立大学医学部があるのを忘れてはいけません。

名古屋市立大学医学部は、国公立大学のなかでは真ん中くらいの偏差値の大学です。

数年前に、二次試験の選択科目を化学・物理としたことで、これからどんどん物理のできる学生が増え、難易度が上がっていく見込みのある大学です。

名古屋大学と比較すると少し都心部から離れますが、地下鉄の駅から徒歩1分ととてもアクセスが良いです。

カリキュラムとしての特徴は、臨床実習に力を入れていること

選択の一つとしてオーストラリアのニューサウスウェールズ大学に行くことも可能。

また、医学部薬学部看護学部が揃っており、チーム医療を学ぶ機会があります。

国公立大学ランキング3位:京都大学

日本でナンバー2と言われる京都大学医学部

自由な校風で、学生の可能性を狭めず、医学部であっても様々な学問を学ぶことができるようなところが非常に魅力的な大学です。

希望があれば1年生のときから研究室に通うことができます

最新の研究に触れたいという人にはもってこいですね。

4年生の時にマイコースプログラムというものがあり、生徒各々が好きな研究を行える機会があります。

その際は、海外に行くことを選択することも可能です。

ネームバリューの大きさと研究力は日本でもピカイチですし、様々なことを学びたいという人にぜひおすすめしたい大学です。

私立大学の卒業率ランキング一覧

順位 大学名 平成27年度入学者 第115回国家試験(令和3年3月)
入学者数(人) 6年次ストレート進級率(%) ストレート卒業率(%) 合格率(%)
1 順天堂 97.6 96.9 96.1 95
2 東京慈恵会医科 112 94.6 94.6 97.5
3 慶應義塾 114 92.1 98.2 100
4 東京女子医科 110 91.8 91.8 92.5
5 大阪医科薬科 111 91.9 91 85.6
6 昭和 117 88 88 97.6
7 自治医科 123 87.8 87 100
8 日本 122 86.1 86.1 87.9
9 金沢医科 110 87.3 85.5 86.7
10 日本医科 114 84,2 84.2 95.9
11 藤田医科 115 83.5 82.6 98.1
12 東京医科 120 84.2 82.5 98.3
13 関西医科 117 83.8 82.1 92.7
14 久留米 116 82.8 81.9 84.8
15 獨協医科 120 84.2 81.7 97.2
16 聖マリアンナ 115 81.7 81.7 96.5
17 岩手医科 136 84.6 81.6 93
18 東邦 115 81.7 80.9 94.9
19 東海 104 82.7 80.8 89.9
20 北里 120 80.8 80.8 98.2
21 埼玉医科 128 82 80.5 96
22 愛知医科 113 80.5 77 98.2
23 杏林 117 78.6 74.4 96.7
24 兵庫医科 112 74.1 74.1 93.1
24 福岡 110 74.5 72.7 91.3
26 近畿 122 73 72.1 87.8
27 帝京 121 75.2 69.4 93.8
28 産業医科 105 70.5 68.6 96.6
29 川崎医科 120 67.5 64.2 85.6
私立 計 3386 83 81.6 93.8

なお、新設2大学(東北医科薬科・国際医療福祉)はまだ1期生が卒業していないためランキング外となっています。

私立ランキング1位:順天堂大学

都内の医科単科大学で、私立医学部の中では上位の偏差値。

私立大学医学部の中では四天王の1つと称される大学です。

6年間の学費は約2000万円と私立医学部第2位の安さ。

キャンパスはお茶の水駅最寄りという、地方受験生でもその立地の良さが伝わるのではないでしょうか。全国医学部の中でもトップレベルの立地の良さです。

1番の特徴は、1年次の寮生活。千葉県の酒々井という場所でスポーツ健康科学部という他学部と共同寮生活を送りながら教養を学びます。

また、試験の過去問・模範回答が公式に配られるというのも特徴的

医学部では、膨大な量を闇雲に勉強しても試験に合格できず留年するため、これまでの試験の過去問が大変重宝されます。

その過去問の存在を断固として許さない教授陣が多い中、順天堂大学では模範解答まで作成され学生に公開されるのだとか。このように教員からきちんと学習の指針が示されれば非常に勉強しやすいことは間違いありません。

事実、国家試験合格率も私立トップレベル

総合的に判断して、学力さえ敵うのならぜひおすすめします。

私立ランキング2位:東京慈恵会医科大学

こちらも都内にある医科大学で、下に書いた慶應、日本医科と合わせて御三家と言われるトップの私立医学部です。

難易度はとても高く、毎年、国公立のトップを受験する学生たちが受験してきます。

立地が非常によく、大学の近くに家を借りようと思えば家賃が非常に高くなってしまいそうなもの。

カリキュラムに特徴的な点はあまりないですが、医学部としては留年数が非常に少なく、生徒に優しい大学と言えそうです。

立地がいいため、食べる場所や遊ぶ場所には困らず、理想的な大学生活がおくれそうです。

5.6年次は選択臨床実習で、世界各国の名だたる病院や研究機関に留学することができます。

やはりトップの大学なので、国際交流が盛んですね。

留年数が少なく立地がいいので、遊びも勉強も!という受験生にとてもぴったりな大学です。

私立ランキング3位:慶應義塾大学

医学部のみではなく、私立大学でトップの地位を誇る慶應義塾大学。

その中でも慶應の医学部といえば、だれもが憧れるような存在です。

慶應の強みは、卒業後もずっと続く縦と横の強いつながり

医師となってからも、慶應卒というだけでたくさんのOBやOGに助けてもらえること間違いなしです。

そんな慶應義塾大学医学部ですが、最近は研究にも力を入れていて、3年次には研究室に配属されます。

5年生になれば、世界中の様々な提携大学のところへ留学をすることができるようにもなっています。

学年の半分近くが留学に行くそうですよ

1年次に通う日吉キャンパスは駅からすぐの場所にあり、様々な学部の学生と関わることができますが、2年生以降の信濃町キャンパスも立地はとても良いです。

私立大学医学部では最も難関の慶應医学部ですが、入れば憧れの大学生活を送ることができそうですね。

まとめ〜偏差値だけではい、医学部受験対策は情報戦!〜

この記事では、現役医学部生である筆者の視点から、卒業率に注目して、国公立私立それぞれの医学部おすすめランキングを発表しました。

ランキング上位の大学は簡単に説明したが、これ以外にもおすすめできる大学はまだまだあります。

特に医学部受験は、「情報制すれば受験を制す」と言われるほど情報収集が合格へとつながる世界。

ぜひ、予備校や高校の先生などから、仕入れられる限りの情報を収集しましょう。

その他、2chなどでの口コミを参考にするのも良いですが、情報源や信憑性を確認するなど情報リテラシーを持つことが必須です。

今後も現役学生の医学部受験サポーターとして、みなさんに有益な情報を発信していきます。

ぜひこのランキングを機に、入学後のことも意識した受験校選びをしてください。

 
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