現役医学生がおすすめする国公立私立別医学部ランキング【2021年最新版】

2021年6月2日

現役医学生がおすすめする国公立私立別医学部ランキング

現役で国立大学医学部に通う医学生がおすすめの国公立・私立大学医学部をランキングで紹介。

こんにちは。医学部受験生サポーターのむぎです。

今回は現役医学部生の立場から、医学部受験生におすすめの医学部を、国公立私立それぞれランキング形式でご紹介します。

おすすめランキングのその前に。

まずは医学部を受験するにあたり、何を基準に受験校を選んだらいいか。

他では聞けない、現役医学部生だからこその情報も交えながら、簡単に解説いたします。

医学生の学生生活〜入ってからも大変!〜


気になるランキングの前に、受験生があまり知らない「医学部生の生活」についてご紹介します。

受験勉強中はどうも合格することばかりを考えてしまい、合格後の医学部生活を考える余裕はあまりありません。

しかし、医学部は6年間。決して短くありません。

このランキングを機に、合格後の医学部学生生活についても考えてみましょう。

[暮らしやすさ]受験日に気づいてももう遅い!?

医学部の学生生活でよく話に上がるのが、キャンパスの立地。

単科大学を除き、多くの医学部は総合大学であり、医系学部のキャンパスだけ他学部と離れて設置されていることがほとんど。

その中でも特に問題となるのが、地方大学

キャンパスが市街地から離れているあまり、「最寄り駅が徒歩30分以上」「周りは田んぼだらけで、マンションも学生がほとんど」というのが全く珍しくありません。

「受験当日に初めて立地条件の悪さを知った」という声も多く聞かれるので、皆さんも一度、志望大学周辺をGoogleマップなので確認してみてはいかがでしょうか

[学生生活]6年間、休む間もなく勉強…。と思っていませんか?

医学部の6年間。皆さんはどのように想像しているでしょうか?

分厚い教科書。膨大な勉強量。遊ぶ暇なんて全くない!と思っていませんか?

実際には「入ってみたら思ってたほどではない」という医学部生がほとんど。

確かに、学習量は膨大で特に試験期間はとってもきつい。5センチを超える厚さの教科書が全て出題範囲なんてザラです。

でも、6年間の毎日が試験勉強ではありません

新しい趣味を見つけたり、研究活動に励み論文発表をしたり。夏の大会に向けて日々練習に励んだり、バイトで貯めたお金で旅行に行ったり。

高倍率・高難易度の受験を乗り越えた合格した後の6年間、楽しい学生生活になるかどうかは自分次第です。

[学習内容]医学教育がグローバル化

そんな医学部6年間で学ぶ「医学」ですが、最近どんどんと変化しつつあることをご存知でしょうか。

多くの医学部が、医学教育を「グローバルスタンダード(世界標準)」に移行しているのです。

日本の医療水準は高いと称されますが、実のところ日本の医学教育は海外に遅れをとっていると評されていました。

端的に、「臨床経験が少ない」という評価が多かったのです。

そこで多くの医学部が行なっている対策のひとつが、臨床実習の拡充

1年程度が主流だった臨床実習が、最近では1年半〜2年行う大学が増えているのです。

つまり近年の医学教育では、「短期でインプットし、実習で経験を多く積む」傾向に傾いているのです。

その弊害として生じているのが、座学の期間短縮。医学の進歩につれて学ぶ内容が増加している一方、座学として学ぶ期間は短くなっているのです。

[卒業後]出身大学は医師としての活動に影響する?

よく医学部受験生から受ける質問の一つが「出身大学で差別はされるか」。

筆者の答えはズバリ「NO」。

事実として、一部地域や病院に「学閥」は存在しまが、あくまで診療部長や大学教授などのポストの話

医師として働く際に、国公立私立ともに出身大学によって評価され序列が組まれることは、近年では非常に少ないといいます。

確かに、偏差値ランキング上位大学や歴史ある大学出身という肩書きは強く、それが有利に働くことも事実なので、その点そうでない大学出身者が不利という表現も間違いではありません。

しかし、優秀な医師と称される先生方を並べれば一目瞭然。全国各地の大学が並ぶのです

医師として活躍するのに、出身大学は全く関係なく、努力の上での実力が評価される世界であることを、ぜひ受験生の皆さんにも知っていただきたいです。

[進級率]6年で卒業できないことも珍しくない!

逆にあまり医学部受験生が質問してこない中で、筆者が重要だと思うのが「進級率」。

ここまで紹介したように、医学部6年間は毎日がハードではありませんがそれでも必要勉強量が膨大であるのは事実。

医学部では「留年」が決して珍しいものではないと伝えると驚く方がほとんどです。

医学部6年間をストレートで6年で卒業した人は、全国医学部生の中で約8割。医学部合格者のうち2割近くが、1度は留年するのです。

私は「6留」なんて言葉を聞いたことまであります…。

自分より2年も前に入学したけど今の学年は2つ下の先輩。というカオスな現象も。

また、国公立よりも私立の方が若干留年率が高い傾向にあります。

もちろん、留年してもそれが医師としての評判に繋がるわけではありませんが、留年すると経済的・精神的負担が大きくかかってしまうものです。

医学部卒業率ランキング【2021年度最新版】


現役医学部生として、私が受験校選びでおすすめする医学部ランキングの基準は、「卒業率」。

多くの医学部が、入学定員約100人。

医学部6年間は、その100人との6年間です。

そして、人間が周囲の環境に大きくされるのは周知の事実

つまり、入学時の同級生100人が優秀であれば、あなたも留年する確率は相対的に低くなるはずです。

『医学部受験生のほとんどは、医師を目指して医学部を受験する』わけですから、

留年せず医学部を卒業し、いち早く医師となって従事するためにも、この卒業率ランキングは非常に重要になるのではないでしょうか。

なお、このランキングでは、

「進級率」医学部1年生から6年生まで一度も留年しなかった人の割合

「卒業率」上記の人が卒業試験に合格し医学部を卒業できた割合

「国試合格率」国試浪人生も含めた医師国家試験受験生が、合格した割合

という定義をしておきます。

また、このランキングでの進級率・卒業率には編入などの途中入学者は含まれていません。

国公立大学

順位 大学名 平成26年度入学者 第114回国家試験(令和2年3月)
入学者数(人) 6年次ストレート進級率(%) ストレート卒業率(%) 合格率(%)
1 大分 91 100.0 100.0 93.5
2 愛媛 105 100.0 99.0 94.0
3 和歌山県立医科 84 100.0 97.6 100.0
4 三重 125 96.8 96.0 95.3
5 名古屋 116 95.7 95.7 93.3
6 浜松医科 120 94.2 94.2 96.7
7 札幌医科 110 93.6 92.7 94.0
8 神戸 117 92.3 92.3 95.8
9 東京 100 94.0 92.0 96.0
10 鹿児島 117 94.9 91.5 99.1
11 富山 111 92.8 91.0 96.3
11 京都 111 93.7 91.0 95.5
13 秋田 127 90.6 90.6 99.2
14 名古屋市立 95 90.5 90.5 97.8
15 福島県立医科 130 90.0 90.0 96.8
16 金沢 117 91.5 89.7 94.2
17 千葉 124 89.5 89.5 97.6
18 岐阜 107 90.7 88.8 99.1
19 東北 135 89.6 88.1 96.9
20 広島 120 88.3 87.5 92.5
21 佐賀 106 87.7 86.8 95.8
22 北海道 112 88.4 86.6 100.0
22 九州 112 86.6 86.6 96.4
24 長崎 121 87.6 86.0 96.2
25 横浜市立 90 85.6 85.6 96.9
26 東京医科歯科 108 85.2 85.2 100.0
26 大阪 108 85.2 85.2 94.3
28 香川 114 86.0 85.1 96.5
29 京都府立医科 107 85.0 85.0 97.2
30 旭川医科 131 84.7 84.0 95.4
31 山口 117 85.5 83.8 95.8
32 弘前 133 83.5 83.5 95.2
32 福井 115 85.2 83.5 100.0
34 筑波 126 84.1 83.3 95.0
35 山形 125 82.4 82.4 94.4
36 新潟 133 82.0 82.0 95.6
37 信州 120 82.5 81.7 91.0
38 大阪市立 95 82.1 81.1 97.8
39 岡山 140 82.1 80.0 93.3
39 宮崎 110 80.9 80.0 94.4
41 熊本 116 80.2 79.3 87.1
41 奈良県立医科 116 84.5 79.3 99.0
43 琉球 112 79.5 78.6 92.6
44 鳥取 110 78.2 78.2 96.1
45 群馬 123 77.2 77.2 95.8
46 高知 115 76.5 76.5 95.0
47 滋賀医科 117 76.9 76.1 95.5
48 山梨 125 77.6 75.2 97.1
49 徳島 114 72.8 72.8 96.1
50 島根 112 67.9 67.9 89.9
国公立計 5745 88.5 85.5 95.7

トップ3は大分・愛媛・和歌山県立医科

国公立ランキング1位 大分大学

国公立中堅クラスの難易度で、九州地方の中間層偏差値の人が受験する大学。

立地は決して良いとは言えず、バスや電車などの交通の便が悪いため、学年の半分以上は1年次に免許を取得し自家車を準備するほど。

また、1年次の教養課程も医学部キャンパスで行われるため、ほとんど単科大学のような医学部生活になります。

特徴の一つに、全員が医学英語検定を受験するという医学英語に力を入れた教育と、教養課程で生物・物理が必修で非常に評価が厳しいという評判があります。

総合的に、住居や交通の便を工夫できれば、静かな環境で集中できる医学部生活を送れる大学と言えるでしょう。

国公立ランキング2位 愛媛大学

地方国公立の中では中堅クラスの偏差値。

入学者の半数以上が四国出身者で、松山市内から電車で30分程度の閑静な住宅街に位置します。

最大の特徴は国家試験合格率。全国医学部の中でもトップレベルとして有名です。

1年次から研究室配属や基礎医学展望という特徴的な科目があるなど、その学習支援体制は都内の有名私立をしのぐことが伺えます。

本州の受験生にとってはなかなか選びづらい受験校かもしれませんが、卒業率と国家試験合格率のデータからは、医師への最短ルートが最も堅い大学と言えるでしょう。

国公立大学ランキング3位 和歌山県立医科大学

国公立の中でも上位〜中堅の偏差値で、全国から受験生が集まる大学です。

特徴としては、海外留学の機会が多い、地域福祉施設は障害者施設などの大学病院外での臨床実習の機会が多いことなどが挙げられます。

国家試験合格率はというと、国公立の中では平均より少し上ぐらい。

ところが、ランキング3位にも関わらず筆者の友人からは、年々進級範囲が厳しくなっていると聞いています。このデータが平成26年度のものだからなのか…。

総合的に判断すると、留年率に関しては真偽不明ですが、国家試験の成績はよく、比較的人気の大学であることは間違いありません。

私立大学

順位 大学名 平成26年度入学者 第114回国家試験(令和2年3月)
入学者数(人) 6年次ストレート進級率(%) ストレート卒業率(%) 合格率(%)
1 東邦 92 100.0 100.0 95.0
2 順天堂 127 96.9 96.1 99.2
3 自治医科 123 92.7 92.7 100.0
4 東京女子医科 112 92.0 92.0 92.5
5 獨協医科 121 91.7 91.7 89.1
6 久留米 115 91.3 90.4 87.8
7 慶應義塾 113 91.2 90.3 99.1
8 東京慈恵会医科 111 90.1 90.1 95.4
9 金沢医科 115 84.3 84.3 84.5
10 藤田医科 110 83.6 83.6 94.6
11 北里 120 83.3 83.3 95.8
12 昭和 118 86.4 83.1 98.2
13 大阪医科 110 81.8 81.8 100.0
14 産業医科 105 85.7 81.0 100.0
15 兵庫医科 114 80.7 80.7 97.3
16 関西医科 112 82.1 80.4 95.2
17 東京医科 120 79.2 79.2 97.3
18 埼玉医科 128 79.7 78.1 99.2
19 愛知医科 115 87.0 77.4 94.2
20 日本医科 114 78.1 77.2 98.1
21 東海 119 82.4 76.5 93.2
22 聖マリアンナ医科 115 77.4 75.7 95.4
23 岩手医科 130 85.4 74.6 95.5
24 近畿 110 80.9 74.5 98.1
24 福岡 110 79.1 74.5 93.9
26 日本 130 78.5 68.5 99.1
27 杏林 117 68.4 68.4 96.9
28 川崎医科 111 67.6 65.8 99.0
29 帝京 123 66.7 65.0 86.2
私立 計 3,360 83.5 81.1 95.4

なお、新設2大学(東北医科薬科・国際医療福祉)はまだ1期生が卒業していないためランキング外となっています。

私立トップ3は東邦・順天堂・自治医科

私立ランキング1位 東邦大学

都内の医科単科大学で、私立医学部の中では真ん中より少し下の偏差値。

医学部受験生の中でも中堅レベルが滑り止めにする大学です。

6年間の学費は約2600万円と、私立31校中7位と比較的安価。

キャンパスは山手線にも近く、申し分ない立地です。

カリキュラムとしては他の医学部よりも全体的に半年ほど早く、国公立医学部の多くが4年次の夏秋に受けるCBTという試験を3年次に受けるほど。かなり厳しい勉強生活になることは間違いありません。

しかし、国家試験合格率は私立の中でもトップレベル

総合的に判断して、かなりおすすめのできる大学と言えます。

私立ランキング2位 順天堂大学

こちらも都内の医科単科大学で、私立医学部の中では上位の偏差値。

私立大学医学部の中では四天王の1つと称される大学です。

6年間の学費は約2000万円と私立医学部第2位の安さ。

キャンパスはお茶の水駅最寄りという、地方受験生でもその立地の良さが伝わるのではないでしょうか。全国医学部の中でもトップレベルの立地の良さです。

1番の特徴は、1年次の寮生活。千葉県の酒々井という場所でスポーツ健康科学部という他学部と共同寮生活を送りながら教養を学びます。

また、試験の過去問・模範回答が公式に配られるというのも特徴的。医学部では、膨大な量を闇雲に勉強しても試験に合格できず留年するため、これまでの試験の過去問が大変重宝されます。その過去問の存在を断固として許さない教授陣が多い中、順天堂大学では模範解答まで作成され学生に公開されるのだとか。このように教員からきちんと学習の指針が示されれば非常に勉強しやすいことは間違いありません。

事実、国家試験合格率も私立トップレベル

総合的に判断して、学力さえ敵うのならぜひおすすめします。

私立ランキング3位 自治医科大学

国公立と勘違いされがちな、栃木県にある特殊な私立大学。

偏差値はというと、全国82の医学部の中で27位と、中の上あたり。

学費は約2260万円ですが、実際にこの金額を払うことはありません。つまり実質無料

というのも、自治医科大学は47都道府県の地域医療を支える人材を養成すべく作られた大学で、各都道府県から2,3名が選抜される大学。入学者は卒業後、出身地に戻って9年間の従事をするという「約束」のもと、授業料が免除されるのです。

そして医学部唯一、全寮制。数年前に新し寮が建てられ、筆者の自治医科の友人も「入ってみれば楽しいよ」と言っていますが、他大学よりは自由が制限されるかもしれません。

しかし国家試験合格率は99%前後と、全国トップクラス

というのも、カリキュラムが全体が他大学医学部より完全に1年前倒し。前述のCBTはもちろんのこと、5年生の時点での国家試験問題合格レベルを目標としているところからもその教育体制の素晴らしさがわかります。

総合的に、立地と進路制限に関してこだわりがない受験生、特に比較的競争率の低い地方受験生には強くおすすめできる大学です。

まとめ〜医学部受験対策は情報戦!〜

この記事では、現役医学部生である筆者の視点から、卒業率に注目して、国公立私立それぞれの医学部おすすめランキングを発表しました。

ランキング上位の大学は簡単に説明したが、これ以外にもおすすめできる大学はまだまだあります。

特に医学部受験は、「情報制すれば受験を制す」と言われるほど情報収集が合格へとつながる世界。

ぜひ、予備校や高校の先生などから、仕入れられる限りの情報を収集しましょう。

その他、2chなどでの口コミを参考にするのも良いですが、情報源や信憑性を確認するなど情報リテラシーを持つことが必須です。

今後も現役学生の医学部受験サポーターとして、みなさんに有益な情報を発信していきます。

ぜひこのランキングを機に、入学後のことも意識した受験校選びをしてください。

 
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