私立で入りやすいところは?
私立大学医学部は、近年医学部受験者増加の影響もあり、難易度が上昇しています。
ただし、各大学さまざまな入試を行っているので、自分の長所が発揮できる大学を受験していくことをおすすめします。
また、私立大学は地域枠の定員を設けている大学が多くあるので、該当地域の場合は積極的に受験することをおすすめします。
例えば、杏林大学では、東京都地域枠の他に、茨城県地域枠の定員を設けています。また、自治医科大学は全国の各都道府県から合格者を輩出する仕組みになっており、受験者数が少ない地方学生は都心部の学生よりも競争率が低くなり有利となります。
入試制度を有効活用
国公立大学医学部よりも大学ごとの特性が強いので、各大学の出題傾向を分析し自分の力が最大限に発揮できる大学選びが可能となります。
たとえば、近畿大学は英語200点、数学100点 理科300点と数学よりも英語に比重が多くおかれているので、英語が得意な人または数学が苦手な人には目指しやすい配点となっています。
また、帝京大学は試験科目に国語が設けられており、英語・国語・生物と文系科目が得意な学生でも受験しやすい科目設定が魅力です。
その他、東海大学では理科は1科目で受験できるなど、自分の得意科目・苦手科目に合わせて受験できる大学が多数あります。
私立大学に関しては、医学部専門予備校などで各大学別講座などを豊富に設置しておいるので大学別試験対策が行いやすく効果的な学習が期待できます。
授業料免除で私立大も視野に
医学部志望者には、私立大学医学部はどうしても授業料が高いという理由で国公立大学医学部を目指す人も多いですが、中には授業料を免除してくれる私立大学もあります。
まずは、自治医科大学は在学中の授業料を全学貸与し、卒業後9年間指定する医療機関および僻地医療に従事すれば6年間の授業料を免除する制度を設けています。
次に産業医科大学では、学費の大半が貸与され卒業後指定された医療機関で9年間勤務すれば、貸与分の学費の返済が免除されます。